にんにくをスライスして置いておくと緑色に!? 色が変わる理由とは?

ある日料理していて、にんにくをカットしてジップロックに入れて放置していました。
ん!?
ふと気が付くと、スライスしたにんにくが緑色に!!
これはカビ!?
でも時間が経っていないからさすがに違うような・・・??
にんにくが緑色に変化した理由はなんでしょうか。
にんにくが緑色になる原因
にんにくが緑色になる理由、それは鉄分と化合物の反応です。
にんにくに含まれる成分である「アリイン」という物質が、スライスしたり刻んだりすることで「アリシン」という物質に変化します。
「アリシン」は、さらに「アルキルサルファイド化合物」に変化します。
この「アルキルサルファイド化合物」と、にんにくにもともと含まれている鉄分が結合することで、緑色に変化するのです。
にんにくに含まれる「アルキルサルファイド化合物」が鉄分と反応したことで緑色になる。
緑色の部分は食べていいのか?
にんにくの緑色に変化した部分は、食べても体に影響はないのでしょうか?
この緑色に変化したのは、前述の通り「アルキルサルファイド化合物」が酸化したものなので、よほどにんにく本体の品質が悪くなければ、基本的には体には影響はありません。
緑色の防止方法
基本的には使い切りがベストですが、にんにくを緑色にしない対策として挙げられるのが、冷凍する手段です。冷凍する場合は密閉して空気に触れないようにしましょう。
ただ、刻んだりスライスをすると酸化が始まってしますので、出来れば皮をむいた状態で、温度が0~6℃・湿度が70%の冷蔵庫で保存するのがベターです。
ちなみに、市販されているにんにくチューブは保存料が入っているため、あまり酸化しません。チューブ型になっているので空気との接触も多くならないよう工夫されています。
- 刻んだにんにくの場合は、冷凍での保存がベスト。
- 丸ごとにんにくの場合は、皮をむいて冷蔵庫(温度0~6℃・湿度70%)での保存がベスト。
まとめ
にんにくが緑色になった原因は、にんにく由来の成分である「アルキルサルファイド化合物」と鉄分が結合したことによる反応でした。
カビでも腐ったわけでもありませんでひと安心です・・・