「ミラノ風ドリア」のミラノ風ってどんな意味? 明確な定義はあるのか。

スーパーの売り場で、「ミラノ風ドリア」という商品ワードを目にしました。しかし筆者は「ミラノ風」ときいて、いったいどのような料理のことを指すのか全くイメージがつきませんでした。
実際に「ミラノ風」の料理をきかれると、”ドリア”や”カツレツ”といったワードを思い浮かべることも多いと思います。皆さんがもっともイメージしやすのは、外食チェーンサイゼリアの人気メニューである「ミラノ風ドリア」でしょう!
ミートソースを使えば?
赤いトマトを使えば、そう呼ぶのでしょうか??
疑問がわいてきました・・・!!
「ミラノ風」の意味
いったいどんな料理のことを「ミラノ風グラタン」と呼ぶのでしょうか。実は、「ミラノ風グラタン」で使われる”ミラノ風”には明確な意味はありません。
そのためこの具材や調味料を使っているから「ミラノ風グラタン」である、という結論にはなりません。
しかし実際に「ミラノ風」と呼ばれる料理にはある共通項があります。
本場ミラノにある料理を紐解いてみましょう!
実際にあるミラノ料理
Risotto alla Milanese(リゾット アッラ ミラネーゼ)
有名なミラノ料理のひとつで、簡単にいえばリゾットです。
ミラノは北イタリアのロンバルディア州に属しており、イタリアの中でもお米の収穫が有名なことからよく食されます。
このお米でつくったサフランライスと、牛・豚でとった出汁やコンソメを使った奥深い味が特徴です
Cotoletta alla Milanese(コトレッタ アッラ ミラネーゼ)
有名なミラノ料理のひとつで、いわゆるカツレツのことです。
本場では、叩いて薄くした骨付きの仔牛の肉を使用します。仔牛だと高価になりますが、豚肉を使用しているものもあります。
チーズを混ぜたパン粉とたっぷりのバターを使って、サクッと揚げていることが特徴です。
ちなみに「コトレッタ」はミラノ方言で、”骨付きあばら肉”という意味だそうです。

Ossobuco(オッソブーコ)
仔牛を使った、すね肉の煮込みです。ブイヨンとにんじんや玉ねぎといった野菜を一緒に煮込んだ料理です。
先述した「Risotto alla Milanese(リゾット アッラ ミラネーゼ)」の付け合わせでよく食されます。
ミラノ料理の特徴
ミラノ名物の料理には特徴があります。
それは”代表的な料理のイメージ色が黄金・金色である”ということです。
代表的なミラノ料理であるRisotto alla Milanese(リゾット アッラ ミラネーゼ)は鮮やかなサフランライスが、Cotoletta alla Milanese(コトレッタ アッラ ミラネーゼ)は揚げたての衣が、金色・黄金色を連想させます。
まとめ
「”ミラノ風”ドリア」の”ミラノ風”という言葉に明確な意味はありません。
しかし実際に存在する代表的なミラノ料理には黄金・金色というイメージがあるため、日本では金色・黄色を彷彿とさせる料理に「ミラノ風」とつけることがあるのです。
代表的なミラノ料理には、黄金・金色をイメージさせる共通項がある!
これに準ずると、例えばサフランライスを使用している商品は、”ミラノ風”という言葉を使っても差し支えありませんね!!
他にもミラノ風グラタンやミラノ風ピザという商品を見つけましたが、いずれも黄金・金色のイメージをみつけることができました。
イメージから商品名をつけるのも新しい気付きがあって面白いですね!!